「生理前になると毎月こんなにしんどいのはなぜ?」と感じたことはありませんか。
イライラ、むくみ、頭痛、眠気、お腹の張り、PMSの症状って本当につらいですよね。
実は、PMSや生理痛の多くはホルモンバランスの乱れと慢性的な炎症が根本原因です。
そしてこの2つに直接アプローチできるのが「断食×食事の組み合わせ」なんです。
断食というと我慢のイメージがあるかもしれませんが、生理周期に合わせて上手に使えば心強い味方になるでしょう。
この記事では、月経周期に合わせた断食の取り入れ方と、ホルモンを整える食事ルールをわかりやすく解説します。
生理前に断食がつらくなる理由や、無理をしないための注意点もあわせて紹介しますね。
なぜ断食でPMS・生理痛が楽になるのか?

PMSの原因はエストロゲン過剰と炎症
PMS(月経前症候群)とは、生理の3〜10日ほど前から心や体に不調が出て、生理が始まると軽くなる状態のことです。
月経前(黄体期)はエストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れやすく、エストロゲンが相対的に過剰になることでPMS症状が強くなります。
2つのホルモンは、シーソーのように釣り合いをとりながら体調を支えているイメージでしょう。
また、現代の食生活による慢性炎症がプロスタグランジン(炎症物質)の過剰産生を引き起こし、生理痛を悪化させます。
プロスタグランジンは、子宮を収縮させて経血を外に押し出す働きを持つ物質でもあります。
作られすぎると子宮がギュッと強く縮み、痛みが強くなってしまうわけですね。
糖質過多・加工食品・トランス脂肪酸の摂取がこの炎症を促進していることが多いです。
断食がホルモンバランスに働きかける仕組み
断食を行うと、まず血中インスリンが低下します。
インスリンとは、血糖値を下げる働きを持つホルモンのことですね。
インスリンが高い状態が続くと男性ホルモン(アンドロゲン)が過剰になり、ホルモンバランスが乱れます。
断食でインスリンを下げることで、ホルモンの安定を取り戻す土台ができます。
また、断食中に促進される肝臓のデトックス機能が、体内で使い終わったエストロゲンの排出を助けます。
肝臓は、役目を終えたホルモンを処理して外へ出す「ゴミ処理場」のような役割をしているんですね。
エストロゲンが体内に再吸収されずに排出されることで、生理前のむくみやイライラ、胸の張りが緩和されます。
むくみやイライラが落ち着くと、生理前の毎日がぐっと過ごしやすくなるでしょう。
さらに断食による炎症抑制効果が、プロスタグランジンの過剰産生を抑え、生理痛そのものを和らげます。
僕の周りでも断食を始めた女性から「生理前のイライラが減った」「生理痛の鎮痛剤が要らなくなった」という声を複数聞いています。
海外では、肥満や過体重でPMSのある女性を対象に、隔日で食事量を減らす断食がPMS症状に与える影響を調べたランダム化比較試験も行われました。
ただし研究によって結果にばらつきがあり、まだ結論が出ている段階ではありません。
断食は「PMSを治す方法」ではなく、ホルモンが整いやすい体の土台をつくる習慣の一つとして考えるのがよいでしょう。
PMSと生理痛は別のもの
PMSと生理痛は同じように語られがちですが、実は起こる時期も仕組みも少し違います。
PMSは生理が始まる前に出る心と体の不調で、生理が始まると軽くなるのが特徴でしょう。
一方の生理痛は、生理中に子宮が収縮することで起こる痛みのことを指します。
| PMS | 生理痛 | |
|---|---|---|
| 起こる時期 | 生理の3〜10日ほど前から(生理が始まると軽くなる) | 生理中 |
| 起こる仕組み | エストロゲンとプロゲステロンのバランスの乱れ | 子宮の収縮(プロスタグランジンが作られすぎると痛みが強くなる) |
どちらもホルモンや炎症と関わっているため、食事や断食の見直しで両方に変化を感じる人もいるでしょう。
ただし、鎮痛剤が効かないほど痛みが強い場合は、子宮内膜症などの病気が隠れていることもあるので、婦人科を受診してください。
ホルモンバランスを整える食事ルール5つ
①砂糖・精製炭水化物を減らす
血糖値の急上昇はインスリンを急増させ、ホルモンバランスを乱す最大の原因のひとつです。
甘いものを食べたあとに急に眠くなったりイライラしたりするのは、血糖値の乱高下が原因のことも少なくありません。
白米・パン・菓子パン・甘いお菓子を減らし、玄米・全粒粉・野菜を中心にすることで血糖値が安定し、PMSの症状が改善されやすくなります。
特に生理前2週間(黄体期)は糖質を抑えることを意識するだけでも変わってきます。
甘いものが欲しくなったときは、ナッツや果物、ヨーグルトなど血糖値が上がりにくいものを選んでください。
②食物繊維でエストロゲンの再吸収を防ぐ
腸内細菌のバランスが悪いと、排出されるはずのエストロゲンが腸で再吸収されてしまいます。
せっかく出したゴミが、収集車に乗る前に家の中へ戻ってきてしまうようなものですね。
食物繊維(野菜・豆類・玄米など)を積極的にとることで腸の排出機能が整い、余分なエストロゲンをしっかり体外に出せるようになります。
1日25g以上の食物繊維を目安に、毎食野菜を取り入れることを意識してみてください。
③オメガ3脂肪酸で炎症を抑える
青魚(サバ・イワシ・サンマ)・くるみ・亜麻仁油などに多く含まれるオメガ3脂肪酸は、炎症を抑えてプロスタグランジンの過剰産生を防ぐ効果があります。
週3回以上青魚を食べるだけでも、生理痛の強さが変わってくる方が多いです。
サバ缶やイワシ缶を使えば、忙しい日でも手軽にとり入れられるでしょう。
反対に、スナック菓子や揚げ物に多い油は炎症を強める方向に働くので、生理前は控えめにしておくと安心です。
④マグネシウムを積極的に補う
マグネシウムは子宮筋の緊張を和らげ、PMSのイライラ・頭痛・むくみを軽減する効果があります。
ほうれん草・ナッツ類・ダークチョコレート・豆腐などに多く含まれます。
生理前1〜2週間は特に意識してとるようにしましょう。
あわせて、カルシウムもPMSとの関係が指摘されている栄養素なので、小魚や乳製品、小松菜などで不足しないようにしてください。
⑤発酵食品で腸内環境を整える
腸内細菌がエストロゲン代謝に深く関わっています。
ヨーグルト・味噌・納豆・キムチなどの発酵食品を毎日とることで、腸内環境を整えてホルモン代謝をサポートします。
むくみが気になる人は、塩分の多い漬物や加工食品をとりすぎないように気をつけましょう。
あわせて、カリウムを多く含むバナナやアボカド、海藻類をとると、余分な塩分を体の外に出しやすくなります。
| 控えめにしたいもの | 選びたいもの |
|---|---|
| 白米・パン・菓子パン・甘いお菓子 | 玄米・全粒粉・野菜 |
| 甘いもの(欲しくなったとき) | ナッツや果物、ヨーグルト |
| スナック菓子や揚げ物に多い油 | 青魚(サバ・イワシ・サンマ)・くるみ・亜麻仁油 |
| 塩分の多い漬物や加工食品 | カリウムを多く含むバナナやアボカド、海藻類 |
生理周期に合わせた断食スケジュール

月経周期の4フェーズと断食強度
女性の月経周期はおおよそ4つのフェーズに分かれます。
フェーズごとに体の状態が異なるため、断食の強度を合わせることが大切です。
| フェーズ | 時期(目安) | 断食の強度 | ポイント |
|---|---|---|---|
| 月経期 | 1〜5日目 | 断食お休み〜軽め | 体を休める。無理しない |
| 卵胞期 | 6〜13日目 | 16時間断食(通常) | エネルギーが高まる時期。断食に最適 |
| 排卵期 | 14日目前後 | 16時間断食(通常) | 体調が良い。積極的に実践 |
| 黄体期(PMS) | 15〜28日目 | 12〜14時間断食(緩め) | 空腹感が強くなる。無理しない |
周期の長さは人によって違うので、日数はあくまで目安として考えてください。
生理日を記録できるアプリなどを使うと、今どのフェーズにいるかがわかりやすくなります。
基礎体温をつけている人なら、体温が上がる時期を黄体期の目安にすることもできるでしょう。
卵胞期〜排卵期は断食の「攻めどき」
生理が終わってから排卵までの卵胞期は、エストロゲンが増えて体も心も元気になりやすい時期です。
この時期は空腹にも比較的強く、16時間断食を実践しやすいでしょう。
季節にたとえるなら、体が一番動きやすい「春」のような時期です。
断食に慣れていない人は、まずこの時期から始めると成功しやすくなります。
黄体期に断食を緩めるべき理由
生理前2週間の黄体期は、プロゲステロンの影響で代謝が上がり空腹感が強まります。
この時期に無理な断食をすると、コルチゾール(ストレスホルモン)が上昇し、逆にホルモンバランスが乱れることがあります。
断食は「頑張る」ものではなく「体に合わせて調整する」ものです。
特に黄体期は断食時間を短めに設定して、食事の質で補う意識を持ちましょう。
僕が話を聞いてきた多くの女性の断食実践者の中で、最も効果を感じた方は「生理前だけ断食を短くする」というシンプルな調整をしていました。
月経期は「鉄分補給」を優先する
生理中は経血と一緒に鉄分が失われるため、貧血になりやすい時期です。
鉄分が不足すると、だるさや頭痛、冷え、集中力の低下などにつながります。
この時期は断食で食事を減らすよりも、赤身の肉や魚、あさり、小松菜、豆類などで鉄分をしっかり補給しましょう。
ビタミンCを多く含む野菜や果物と一緒にとると、鉄分の吸収を助けてくれます。
体を温める味噌汁やスープを食事に取り入れるのもおすすめです。
月経期にしっかり栄養をとっておくことが、次の卵胞期を元気に過ごす準備になるでしょう。
生理前に断食がつらくなる理由と注意点
黄体期は血糖値が乱れやすい
断食がPMSに役立つ可能性がある一方で、やり方を間違えると逆効果になることもあります。
生理前の黄体期は、プロゲステロンの影響でインスリンが効きにくくなり、血糖値が乱れやすい時期だといわれています。
血糖値が急に下がると、強い空腹感や甘いものへの欲求、イライラが出やすくなるでしょう。
「生理前になるとチョコレートが止まらない」という悩みには、こうした体の仕組みが関わっているのです。
この時期に長時間の断食をすると、血糖値の上下がさらに大きくなり、PMSの症状を強めてしまうおそれがあります。
無理な断食はストレスホルモンを増やす
空腹を我慢しすぎると、体はそれを「ピンチ」と受け取り、コルチゾール(ストレスホルモン)を多く出します。
コルチゾールが増えすぎると、女性ホルモンのリズムが乱れ、イライラや不眠が悪化しやすくなるでしょう。
体にとっては、エンジンが空回りしているのにアクセルを踏み続けているような状態です。
断食を「我慢くらべ」にしてしまうと、ホルモンを整えるどころか、かえって乱す原因になりかねません。
大切なのは、生理周期に合わせて断食の長さを変え、つらい時期は休む勇気を持つことでしょう。
断食の前に医師に相談したい人
次のような人は、断食を始める前に婦人科などの医師に相談してください。
- 生理不順や無月経がある人
- 妊娠中・授乳中の人、妊娠を希望している人
- やせ型の人や、過去に摂食障害の経験がある人
- ピルなどホルモンに関わる薬を使っている人
また、PMSの症状が日常生活に支障が出るほど重い場合や、気分の落ち込みが強い場合は、自己判断で断食を続けずに医療機関を受診しましょう。
女性ならではの断食時間の考え方は、女性のための16時間断食の記事でも詳しく解説しています。
断食をいったんやめたほうがいいサイン
断食を続けている中で、次のような変化があれば一度中止して様子を見てください。
- 生理が遅れる、来なくなる
- 経血の量が急に減った
- めまいや立ちくらみが続く
- 食べ物のことばかり考えてしまう
特に生理の乱れは、体が「エネルギーが足りない」と知らせているサインかもしれません。
無理に続けず、食事を3回に戻して体を回復させることを優先しましょう。
体重を急に落としすぎることも、生理の乱れにつながりやすいので注意が必要です。
断食はダイエットの手段として頑張りすぎず、体調を整えるための習慣として取り入れてください。
PMSに効く断食×食事の具体的な実践プラン

1日の食事スケジュール例(卵胞期〜排卵期)
体調がよい卵胞期〜排卵期は、16時間断食を基本にしたスケジュールがおすすめです。
- 7:00 起床 → 白湯またはレモン水
- 11:00 断食明け → 卵・野菜サラダ・味噌汁(タンパク質ファースト)
- 14:00 軽い間食(ナッツ・ヨーグルト)
- 19:00 夕食 → 青魚・蒸し野菜・玄米少量
- 19:30以降 → 断食スタート(16時間)
断食明けの最初の食事は、タンパク質と野菜から食べて血糖値の急上昇を防ぎましょう。
何を食べればいいか迷う人は、16時間断食の最初の食事の記事も参考になります。
1日の食事スケジュール例(黄体期)
空腹を感じやすい黄体期は、朝食を早めにとって断食時間を短くします。
- 7:00 起床 → 白湯またはハーブティー
- 9:00 朝食 → 卵・野菜・ナッツ(断食を短めに)
- 13:00 昼食 → 青魚定食(主食少なめ)
- 19:00 夕食 → 蒸し野菜・豆腐・発酵食品
- 19:30以降 → 断食スタート(12〜14時間)
食事の回数を3回に戻すことで血糖値の波を小さくし、イライラや甘いものへの欲求をおさえやすくなるでしょう。
それでもお腹がすくときは、ナッツやゆで卵などを少しつまんでもかまいません。
どちらのスケジュールでも、夕食は寝る3時間前までに終えておくと、睡眠の質も保ちやすくなるでしょう。
大切なのは時間を厳密に守ることではなく、その日の体調に合わせて少しずつ調整することです。
PMSを悪化させる食べ物・飲み物リスト
生理前は、次のような食べ物や飲み物をなるべく控えるようにしてください。
- カフェイン(コーヒー・紅茶の過剰摂取):不安感・不眠を悪化させる
- アルコール:肝臓でのエストロゲン代謝を妨げる
- 塩分の多い加工食品:むくみを悪化させる
- トランス脂肪酸(スナック・揚げ物):炎症を促進する
- 砂糖・精製糖質:血糖値スパイクからホルモンの乱れを招く
完全にゼロにする必要はなく、「生理前の2週間だけ量を減らす」くらいの気持ちで取り組むと続けやすいでしょう。
外食やコンビニで選ぶときのコツ
忙しくて自炊が難しい日も、選び方次第でPMS対策はできます。
コンビニなら、サラダチキンやゆで卵、サバ缶、納豆、ヨーグルト、カット野菜などを組み合わせるのがおすすめですね。
外食では、焼き魚定食や具だくさんの味噌汁がついたメニューを選ぶと、タンパク質と野菜を同時にとれます。
甘い飲み物は血糖値を急に上げるので、お茶や水、炭酸水を選ぶようにしましょう。
「完璧な食事」を目指すより、毎回少しだけよい選択を重ねることが大切です。
PMS・生理痛と断食についてよくある質問
生理中は体に負担をかけない短め断食(12時間程度)にするか、断食をお休みするのがおすすめです。
無理な断食はコルチゾールを上げてホルモンバランスをさらに乱す可能性があります。
体調が良い日は続けてもかまいませんが、しんどい日は無理せず休みましょう。
個人差がありますが、多くの方は2〜3サイクル(2〜3ヶ月)で変化を感じ始めます。
食事の改善(糖質削減・オメガ3増量・発酵食品)と断食を組み合わせることで効果が出やすくなります。
断食によって炎症が抑えられるため、生理痛が緩和される方が多いです。
ただし黄体期〜生理中に長時間の断食をすると、空腹ストレスで逆に痛みを感じやすくなる場合もあります。
この時期は断食を短めに調整してください。
ピルなどの避妊薬はホルモンの状態を調整するため、断食効果とPMS改善の感じ方が変わることがあります。
薬の吸収タイミングに合わせて飲むことが重要なので、断食スケジュールを医師に相談してから決めるようにしてください。
マグネシウム・ビタミンB6・オメガ3(DHA/EPA)・ビタミンDがPMS改善に効果的とされています。
食事で補いきれない場合はサプリメントの活用も選択肢のひとつです。
PMSを楽にするホルモンケア習慣を今日から始めよう

PMSや生理痛を楽にするポイントをまとめます。
- 生理周期に合わせて断食の強度を変える(黄体期は短め)
- 砂糖・精製炭水化物を減らして血糖値を安定させる
- 食物繊維でエストロゲンの再吸収を防ぐ
- 週3回以上青魚を食べてオメガ3で炎症を抑える
- 発酵食品を毎日とって腸内環境を整える
- マグネシウムを意識して補う
全部一度にやらなくて大丈夫です。
まず「生理前の砂糖を減らす」と「週3回以上青魚を食べる」だけでも始めてみてください。
1サイクル続けると、翌月の生理前の体の感覚が変わってきます。
生理日と一緒に症状をメモしておく
そのためにも、生理日と一緒に「イライラ」「むくみ」「頭痛」などの症状を簡単にメモしておくのがおすすめでしょう。
記録があると、どの時期にどんな不調が出やすいのか、何を変えたら楽になったのかが見えてきます。
受診するときにも、医師に症状を正確に伝える手がかりになるでしょう。
- また、睡眠不足やストレスもPMSを強める要因になります。
- 生理前の1週間はいつもより30分早く布団に入る、湯船につかって体を温めるなど、心と体を休める時間をつくってみてください。
- 軽いウォーキングやストレッチも、血の巡りをよくして気分転換に役立ちます。
断食・食事・睡眠の3つがそろうことで、ホルモンバランスは少しずつ整いやすくなるでしょう。
うまくいかない月があっても自分を責めない
うまくいかない月があっても、自分を責める必要はまったくありません。
ホルモンの状態は季節や仕事の忙しさ、ストレスによっても変わるため、毎月同じようにいかないのは自然なことです。
「今月は黄体期の甘いものを少し減らせた」など、できたことに目を向けながら、自分に合ったペースを見つけていきましょう。
断食そのものの基本を知りたい人は、インターミッテントファスティングの完全ガイドから読んでみてください。
毎月つらい時期が少し楽になるだけで、月の3分の1の気持ちがずいぶん変わってきますよ。
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